2011年9月8日木曜日

はじめてのフィールド

そんなこんなでpole pole(のんびり)した活動を送っていた私ですが
ずーっと畑⇔オフィスだったわけではありません。
歩いて行ける場所ならばと大豆普及活動をしました。

大豆についていろいろしゃべり同僚に通訳してもらいながら。
いきなりの機会だったので準備不足でした。そして緊張しました(笑)
前日にいきなり「農家グループのチーフとのアポイント入ってるからいってらっしゃい」
とぽーんと投げられ、当日「え?目的は?」という状態で、上司とも話し合えず、挨拶という名目でいざ。
私がケニアにきた目的、大豆について、質疑応答をしました。
私の配属先が以前にもここを訪れていて大豆の種をタダで配り、収穫できたらその種の分を返却するというシステムで約束してたらしい。そこまでは私も知っていました。ただ彼らの関心はお金。けっこう援助慣れしている人たちで、「種くれたところでどうなの。マーケットはあるの?何をしてくれるの?〇〇はこうこうしてくれた・・・」
配属先に対して不信感いっぱいの様子。
やはり政府機関だけあって色々とあるわけです。本部からのしがらみが・・・
だからこのプロジェクト一本でいってるわけではないので、農家たちにつきっきりになれない。
だから自由の利く私ができることってこういうところにあるんじゃないかなと思った。
村落密着型で、農家と配属先とのパイプ役になれるし柔軟に考えて行動できる立場ですもん。
たくさんの質疑応答があり、最後には一緒にがんばっていこうと説得し、納得してもらえたよう。
「you are saver」
その言葉にすごい責任感を感じ、同時によっしゃがんばろ!という想いになった。

しかし帰って今日のことを報告すると帰ってきた言葉。
「マーケットというか、私たちは収穫し終わった大豆を全部買うって伝えてるよ。ただ彼らが覚えてないだけで」
・・・マーケットあるみたい。
そのプロジェクトが途中で中止になったらまったく意味のないやり方だなっていうのは置いといて、
こんな身内で間違いなく情報共有できてないことで彼らにうそをついてしまったようで申し訳ない。
今回たくさん教訓を残してくれ、すべきことがたくさん見えた。

・報告書フォーマット作成(情報共有・訪問準備のため)
・マニュアル作成(農家が適切な方法をしらない。種の保存方法が間違っていたため不作になった。殺虫剤のお金なしで病害虫対策)
・マーケット調査

など。やはりフィールドに出ることは大切だなと実感した。